【備蓄初心者必見】災害時に困らない!自宅でできる食料・水・生活必需品の賢い備蓄術
災害はいつ発生するかわからず、もしもの時に自宅で安全に過ごせるかどうかは、事前の備えにかかっています。特に、食料や水、生活必需品の備蓄は、災害発生後の数日間を乗り切る上で非常に重要です。
「何から手をつけて良いか分からない」「備蓄って大変そう」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。この記事では、災害時も安心して自宅で過ごせるよう、初心者の方でも無理なく始められる賢い備蓄の考え方と具体的な実践方法をご紹介いたします。
災害時に自宅備蓄が必要な理由
災害が発生すると、電気、ガス、水道といったライフラインが寸断されたり、交通網が麻痺して物流が停止したりする可能性があります。救援物資がすぐに届かないことも想定され、その間、自分たちで生命を維持するための準備が必要です。
非常持ち出し袋は避難時に持ち出す最低限の品ですが、自宅備蓄は「自宅で避難生活を送る」ことを想定し、数日〜1週間程度の生活を支えるためのものです。大規模災害では自宅が無事でも、避難所が満員で自宅避難を余儀なくされるケースも考えられます。
何をどのくらい備蓄すべきか:基本の考え方
国や自治体では、最低でも3日分、推奨としては7日分程度の備蓄を呼びかけています。これは、災害発生から救援活動が本格化するまでの期間を想定した日数です。
1. 食料の備蓄
- 水: 飲料水として、一人あたり1日3リットルが目安とされています。7日分で21リットル、家族の人数分を確保しましょう。煮沸や調理にも使うため、少し多めが安心です。
- 主食: 無洗米、アルファ米、乾麺、レトルトご飯、餅など。調理せずに食べられるものや、簡単な調理で済むものが便利です。
- おかず: 缶詰(魚、肉、野菜)、レトルト食品(カレー、丼の具、煮物)、フリーズドライ食品など。常温保存が可能で、賞味期限が長いものを選びます。
- 栄養補助食品: 栄養バー、ゼリー飲料、羊羹など。手軽に栄養補給でき、非常時にも食べやすいものです。
- その他: 調味料(塩、砂糖、醤油など)、カセットコンロ用のガスボンベ。
2. 生活必需品の備蓄
- 簡易トイレ: 災害で排水が停止すると、通常のトイレは使用できなくなります。凝固剤と処理袋がセットになった簡易トイレは必須です。
- カセットコンロ・ガスボンベ: 調理や湯沸かしに役立ちます。ガスボンベは多めに備蓄しましょう。
- 懐中電灯、ランタン、予備電池: 停電時の明かりの確保に不可欠です。手回し充電式やソーラー充電式のものも検討すると良いでしょう。
- 携帯ラジオ: 正確な情報を得るための重要なツールです。予備電池も忘れずに。
- 常備薬、衛生用品: 普段飲んでいる薬、絆創膏、消毒液、生理用品、ウェットティッシュ、トイレットペーパー、口腔ケア用品など。
- その他: ラップ、アルミホイル(食器を汚さずに使う、簡易調理に使うなど多用途で活躍します)、軍手、ビニール袋(大小複数)。
賢い備蓄術「ローリングストック法」
「一度にたくさん買っても、賞味期限が切れてしまいそう」という心配を解決するのが「ローリングストック法」です。これは、普段から消費する食品を少し多めに購入し、使った分を買い足していく方法です。これにより、常に新しいものが備蓄され、消費期限切れを防ぎながら、無理なく備蓄を継続できます。
ローリングストックの実践手順
- 普段使っているものを少し多めに購入する: 例えば、レトルトカレーを普段2つ買うなら3つ買う、水を1本買うなら2本買う、といった具合です。
- 日常的に消費する: 備蓄品を特別なものとして棚の奥にしまわず、日常の食事やおやつに取り入れます。賞味期限が近いものから消費する習慣をつけましょう。
- 消費した分を買い足す: 使った分だけ補充し、常に一定量の備蓄がある状態を保ちます。
この方法であれば、災害時にも食べ慣れた味で安心感を得られ、無理なく備蓄を続けられます。食料品だけでなく、トイレットペーパーやティッシュ、カセットボンベなどもローリングストックの対象になります。
心の準備と日常への取り入れ方
備蓄は単なる物の準備だけでなく、心の準備にも繋がります。家族で災害時の行動や備蓄品について話し合うことで、いざという時の不安を軽減できます。
1. 家族との共有
- 備蓄品の場所を家族全員で確認し、誰でも取り出せるようにしておきましょう。
- 災害時の連絡方法や避難経路についても話し合い、共有しておくことが大切です。
2. 無理なく継続するコツ
- 最初から完璧を目指す必要はありません。まずは3日分の備蓄から始め、徐々に増やしていくことをお勧めします。
- 備蓄品リストを作成し、定期的に内容を確認・更新しましょう。半年に一度など、具体的な時期を決めて見直すことが継続の鍵です。
- 収納場所を工夫し、日常の生活動線を邪魔しないようにすることも大切です。
まとめ
災害への備えは、一度やったら終わりではありません。日々の生活の中で意識し、できることから少しずつ始めていくことが重要です。特に自宅備蓄は、災害発生後の自立した生活を支え、家族の安心に直結します。
この記事でご紹介した備蓄の考え方やローリングストック法を参考に、ご自身のライフスタイルに合った形で備えを進めてみてください。無理なく継続できる備蓄は、いざという時の大きな心の支えとなるでしょう。